戦後の厚労省薬害事件は23件。「お上の言うこと以外信用するな」という風潮は正しいのか

今後の日本の新型コロナ対策は、ワクチンや経口薬に主軸を置こうとしていることは薄々感じていることと思います。

その一方で、SNSを始めとしたネット上では一般人から医師・研究者など幅広い方々がこれらの対策に疑問を抱き情報発信しています。(私もその一人です。)

しかしメディアではネット上の情報は全てデマであるかのような報道を繰り返し、国の発表情報のみを信頼するような働きかけを強めています。

TwitterやFacebookなどをやられている方なら、一度は次のような警告を見たことがあるのではないでしょうか?

Twitterで「ワクチン」と検索すると画像のようなメッセージが出ます。

Facebookでワクチンに関する投稿をすると、画像のようなメッセージがでます。

Youtubeでも、新型コロナワクチンに関わらずワクチン全般の誤情報を発信する動画を削除すると発表しています。

YouTube、コロナ含む反ワクチン動画“全面禁止” SNS各社は対策強化も「モグラたたき」(小久保重信) – 個人 – Yahoo!ニュース

これら以外にも、各大手メディアで「SNS上のデマに注意」といったニュースも多数あります。

実際のところ私のようなただの会社員が発信している情報など確かに間違っている可能性も高いでしょう。

Twitterなど見ていても、真偽不明な情報もたくさんあります。このため、厚労省などの公的機関以外の情報を信用するなというのはある程度理解できます。

しかしそれには「公的機関の情報が100%正しい」ことが必要です。

厚労省の薬害の歴史

前振りが済んだところで、厚労省の過去の薬害の歴史を見ていきます。

何が言いたいかというと「私たちの言うこと以外信じないで下さい」と言っている団体が過去にどのくらい間違いを犯したか知っておいてほしいのです。

※記載にあたり、多数のサイトを参考にしました。信憑性の高そうなサイトリンクはまとめて記事末尾に記載しています。

※年数や被害者数はサイトにより微妙に異なっており、正確ではないです。目安としてご覧ください。

発生年別の薬害事件

まずは薬害事件がどの程度発生しているかです。今回取り上げたものだけでも、1946年以降、14件以上起こっています。いくつか執筆上の都合で記載していない事件もあり、 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団の資料で挙げられている全件数は23件です。

発覚年事件名概要
1948年ジフテリア予防接種事件京都と島根で接種を受けた子どもに、計924名の被害者、83名が死亡。
1956年ペニシリンショック事件1953年~1957年の間に1,276名にショック発現。124名が死亡。
1961年サリドマイド事件鎮静・睡眠薬を妊娠中に服用した母親から、体に奇形を持った子どもが生まれた。推定被害:世界で数千~1万名、日本の胎児で約千名(死産含む)。生存した309名を被害者認定。
1965年アンプル風邪薬事件1959年~1965年で38名が死亡。
1970年スモン事件67~68年頃に下肢のマヒ・視覚障害などが起こるスモンが大量発生。70年にキノホルム製剤が原因とされるまではウイルスによる伝染病と疑われ自殺者も出た。被害者数約10,000名。
1971年クロロキン事件副作用で網膜症による視力障害が発生。被害者1,000~2,000名。
1973年筋短縮症事件幼児・小児への筋肉注射によって筋肉が伸びなくなり、関節が曲がらなくなる症状を発症。重症1,552名、軽症1,177名。
1983年薬害エイズ血友病患者が使用していたアメリカ由来の血液製剤にHIVが含まれていたため、多くの血友病患者がHIVに感染。1,771名がHIVに感染。418名がエイズを発症。
1988年陣痛促進剤被害1970年代終わり頃~90年代にかけて、陣痛促進剤を使用した母親の死亡・子宮破裂・胎児死亡・新生児仮死による脳性麻痺などが多数発生した。
1989年新三種混合(MMR)ワクチン事件1989年~1993年にかけて、ワクチン接種した子どもに発熱・嘔吐・けいれん等を伴う無菌性髄膜炎が発生。危険性が指摘されていたにも関わらず5年間続いたため被害が拡大した。
1996年薬害ヤコブ脳外科手術で使用されたヒト乾燥硬膜を使用したことにより、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症した事件(記憶障害、歩行・視力障害を生じ、数カ月で無動・無言状態となり数年で死亡する難病)被害者141名。
2002年C型肝炎事件出産時や外科手術の出血、新生児出血症などの病気にフィブリノゲン製剤を投与したことが原因で、C型肝炎ウイルスに感染。推定被害者は10,000名以上。
2002年薬害イレッサ従来の抗がん剤よりも副作用の少ない肺癌の抗がん剤として、2002年7月に諸外国に先駆けて優先審査し承認。副作用が少なく有効性も高い薬として期待されたが、発売後3ヶ月で11名死亡。2010年3月末時点で734名が死亡。
2009年子宮頸がんワクチン事件子宮頸がんの予防ワクチンを接種した女性に様々な症状が発症(記憶障害・歩行障害・視野欠如など)。186名が未回復、3名が死亡。(2016年に被害者63名が国と製薬会社2社を提訴。現在も継続中)

各薬害の「使用開始~問題化するまで」の期間

続いて各薬害が「どのくらいの期間使われた後に問題が発覚したか(社会問題化や訴訟が始まった時期)」を見ていきます。これも正確にわからないものが多かったので、目安として捉えてもらえればと思います。

少なくとも「1年やそこらで表面化するものはほぼ無い」ことをご理解いただければそれで大丈夫です。

事件名承認や使用開始~
問題化までの期間
年数
ジフテリア予防接種事件1946~1948年約2年
ペニシリンショック事件1944~1956年約12年
サリドマイド事件1958~1962年約4年
アンプル風邪薬事件1959~1965年約6年
スモン事件1955~1970年約15年
クロロキン事件1958~1971年約13年
筋短縮症事件1962~1975年約13年
薬害エイズ1978~1989年約11年
陣痛促進剤被害1970年代後半~1992年約15年(現在も事故報告あり)
新三種混合(MMR)ワクチン事件1989~1993年約5年
薬害ヤコブ1979~1997年約18年
C型肝炎事件1987~2002年約15年
薬害イレッサ2002~2010年約8年
子宮頸がんワクチン事件2009年~現在進行中約12年

ここまで見ていただいて、いかがでしょうか?新型コロナワクチンだけはこれらの薬害とは別で、問題なくこの先過ぎていくのでしょうか?

私には、このリストの最後に「2021年 新型コロナワクチン事件」が追加されてもなんら不思議では無いように思います。

記事執筆時点(2022年1月)では、まだワクチン接種開始から1年も経っていません。このリストに載っている薬害は全て開始から2年以上後に発覚しているのです。

何度も聞きますが、新型コロナワクチンだけは例外でしょうか?「何かあるかも」と思って慎重になるのは普通のことではないでしょうか。

各事件の教訓は生かされているのか?

最後に「医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団」という団体が発表している資料から「各事件の教訓」について気になるものをピックアップします。

私には、新型コロナワクチンにも当てはまることばかりのような気がするのですが、あなたはどう思いますか。特にMMRワクチン、イレッサ事件などはそのまま今の状況に当てはまっている気がしてなりません…。

ペニシリンショック事件

筋短縮症事件

新三種混合(MMR)ワクチン事件

上の画像は事件後の教訓です。今の新型コロナワクチンも、たった数万人の治験の後に世界数十億人ほぼ同時に接種が進んでいます。

下の画像は事件の経緯です。最初は「10~20万人に1人発症」と言われていたものが「3万人に1人」「数千人に1人」となり、最終的には「1,200人に1人」発症することがわかりました。

新型コロナワクチンも接種後しばらくしてから心筋炎のリスクが認められていますが、同じように後出しで増えていくことは無いでしょうか?

薬害イレッサ

薬害イレッサも、今回の新型コロナワクチンと同じように「新しい作用メカニズム」でマスコミ先行でスタートしました。私には、この教訓が生かされているようには見えないのですが…。

まとめ/参考リンク

いかがでしたでしょうか。このブログの内容を100%信じて欲しいとは思いませんが、お上の言うことを妄信することもまた危険だと私は思っています。

今回の新型コロナワクチンが、薬害の歴史に追加されないことを願います。

<参考リンク>

過去の医薬品等の健康被害から学ぶもの ( 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団 )

薬害を学ぼう -どうすれば防げるのか? なぜ起こったのか?- | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)

全国薬害被害者団体連絡協議会 (oo7.jp)

こんなにあった!日本の薬害(薬害オンブズパースン会議)

ABOUTこの記事をかいた人

愛媛県在住。一児の父です。 2021年11月頃よりブログを開始。当初は主にコロナワクチンの危険性について発信していました。 2022年2月1日に精巣ガンが発覚し治療のため一時記事更新を中断。22年8月現在は病院でお世話になっています。 ブログを更新する元気も戻ってきましたので、ボチボチ再開していきたいと思います。