コロナワクチンのリスクの一つADE(抗体依存性感染増強)とは

コロナワクチン(mRNAワクチン)の長期的なリスクの一つとしてADE(抗体依存性感染増強)という言葉がよく出てきます。

一回聞いただけでは覚えられないような単語ですが、この記事ではできるだけわかりやすくADEについて解説します。

※わかりやすさを重視していますので、説明を省いている部分や言い換えている部分が多々あります。正しく理解したい方は参考にしているリンク先をじっくり読んでみてください。

ADE(抗体依存性感染増強)とは

ざっくり専門用語を使わず説明すると、次のようなことが起こります。

ADEとは
  • ワクチン接種により体内に作られた抗体が原因で、むしろコロナに感染しやすくなってしまう。
  • 感染した場合、この抗体が原因で重症化しやすくなってしまう。

嘘のような話ですが、ワクチンを打つことでコロナに感染しやすくなってしまい、また重症化もしやすくなってしまうというのです。

もう少しだけ踏み込んで理解してみる

話が難しい方はとりあえずここまででOKです。

ですが、できればこれから紹介する3つの単語ADEが発生する仕組みだけでも理解してみてください。

ここがわかると、ワクチンを打つとADEのリスクは恐らく避けられないことや、厚労省の特例承認の問題点や、ワクチンQA内容に方便があることがわかるからです。(ついでに言うと不妊のリスクの理由もわかります)

では、ここから説明します。

3つの単語「スパイクタンパク質・RBD・NTD)

ADEの理解に必要なのは大きく次の3つです。

1.スパイクタンパク質

新型コロナの一部です。人の細胞に感染する入口の部分のようなものだと思ってください。

RBDとNTDは、このスパイクタンパク質の部位の名称になります。

2.RBD(Receptor Binding Domain)

中和抗体(ウイルスの感染を防御する抗体)に関係している部分です。

3.NTD(N-Terminal Domain)

感染増強抗体に関係している部分です。

ADEが発生する仕組み

続いてADEが発生する仕組みを説明します。2021年5月に大阪大学を中心とした研究グループがADEに関する発表をしていますので、そちらから引用しつつご説明します。

新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見 | 日本医療研究開発機構

ポイントだけ見ていきます。まず最初は「本研究の成果」からです。

「本研究の成果」より

新型コロナウイルスに感染すると中和抗体ばかりでなく、感染を増強する抗体が産生されることが判明した。

ワクチンではなく、コロナウイルスそのものに感染した場合の話です。「中和抗体だけでなく、より感染しやすくなる抗体もあるとわかった」とあります。

中和抗体はRBDを認識するのに対して、感染増強抗体はNTDの特定の部位を認識することが明らかとなった。

ここが重要です。「中和抗体はRBDを認識」「感染増強抗体はNTDの特定部位を認識」とあります。

「認識」というとわかりづらいですが「関係する」などで言い換えると分かりやすいかと思います。

  • 感染を防ぐ中和抗体はRBDと関係している
  • 感染しやすくなる感染増強抗体はNTDと関係している

こう理解するとよいかと思います。

図にまとめると次のようなイメージです。大阪大学の資料に説明を補足しています。

ここまでの内容は、あくまでコロナウイルスに関する話なのでワクチンのリスクに関係ないように思われるかもしれません。

しかしこの研究の最後には次のようにあります。

「本研究の考察と意義」より

感染増強抗体の認識部位は現行のワクチン抗原にも含まれている。従って、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原を開発することが望ましい。

これ、さらっと書かれてますがすごいことです。

「感染増強抗体の認識部位(=NTD)はワクチンにも入っている」ということです。

つまりワクチンを打つことでADEになり得ると言っています。

どのくらいの可能性でなるのかはわかりませんが、次の一文がヒントになります。

・感染増強抗体が産生されると、中和抗体の感染を防ぐ作用が減弱することが判明した。しかし、十分量の中和抗体の存在下では感染増強抗体の影響は見られなかった。

「感染増強抗体があると、中和抗体の力が弱まる。しかし十分な中和抗体があれば、感染増強抗体の影響はなかった」と読めます。

十分な中和抗体があれば大丈夫とのことですが、裏を返すと「十分でなければ影響がある」ということです。

どのくらいあれば十分なのかは何とも言えないですが「ワクチンの中和抗体は時間と共に低下する」といったニュースを一度は見たことがあるのではないでしょうか?

新型コロナワクチン接種による抗体価、接種6か月で大きく減少 – 横浜市大 | TECH+ (mynavi.jp)

こちらのニュースによりますと、中和抗体について以下のようにあります。

6か月後の時点で中和抗体が検出された人は98名のうち84名(中和抗体陽性率85.7%)であったが、中和活性の指標となる中和抗体価(NT50)は接種3週間後の平均値680.4に対して、6か月後には130.4と、約80%減少していることも判明

中和抗体は6ヶ月後に平均して80%減とのことですが、感染増強抗体がどうなるかは触れられていません。ひょっとすると感染増強抗体も減っていくのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。

答えを言うとするなら「時間が経ってみないとわからない」というのが正解だと思います。

「自分や大事な人たちの体で検証すればいい」と思う人は打てばいいと思いますが、私にはそのように思えないというのが現状の結論です。

ABOUTこの記事をかいた人

愛媛県在住。一児の父です。 2021年11月頃よりブログを開始。当初は主にコロナワクチンの危険性について発信していました。 2022年2月1日に精巣ガンが発覚し治療のため一時記事更新を中断。22年8月現在は病院でお世話になっています。 ブログを更新する元気も戻ってきましたので、ボチボチ再開していきたいと思います。